(2006年10月01日)
座談会『若い世代へどう迫る?』
石川、中山、福原、菅原、窪寺、浅岡、住田、岡崎

地方自治体への働きかけ

─ 全漢詩連ができたので、大会、評議員会をやったときは必ず「決議」をしておく必要があるのでないか、と思います。「小・中・高の教科書に、漢詩文をふやすこと」など具体的な決議です。それを文科省、文化庁へもっていくべきだと思います。

石川 そうですね。一応、窓口はありますから、決議ができたら持参できます。

菅原 県や市にももっていくといいですね。どこにも文化振興課がありますから、そこにアピールしておくことも大切です。国民文化祭などとのかね合いもありますから。

住田 そういう意味では、11月の愛媛の漢詩大会に、文科大臣賞がでることになったのはすばらしい。われわれだけでやろうとしても、なかなかうまくいかないが、県など地方自治体と一緒になってやれば、文科大臣賞を出すことも可能になる。そういうつながりは必要ですね。

─ 全漢詩連で漢詩のハンドブックをつくってほしい、という声も強いのですが、この点はどうでしょうか。

福原 ターゲットをどこにおくか、ですね。うちの孫が今、勉強に行っているんですが、寺小屋風の教室がある。漢詩なども音読させたりしているようです。やっているところはやっているんです。

─ 電卓、コンピューター万能時代の今でも、ソロバン塾が結構はやっています。また、インドでは2ケタの99を暗記するといいます。11×11……99×99まで暗記する教育だそうですが、ひょっとすると、子供は漢詩20〜30首を暗記するのはわけないことかもしれません。

住田 濱三涯先生の父上の書かれた小冊子がありますが、これは手頃でとてもいい。時間があるとパッと開いて読んでいます。いい詩もとり入れてあるし、若い人にもいいと思う。値段も500円と安い。

窪寺 これは濱先生が二松学舎で学生に漢詩を教えるときのテキストとしてつくられたようですね。

石川 じゃ、ぼくもそのむこうをはって一冊作るか。

住田 会報13号から窪寺先生が始められた「起承転結」の話など、しばらく連載してもらってまとめれば、いいテキストになると思いますね。教科書が小学校、中学校で分かれているように、漢詩もレベルで分けてつくることが必要だと思います。今の漢詩作法の本は、だいたい入門から大学クラスのレベルまで全部入っているので、かえって使いにくい感じです。

窪寺 この間、私の教室に来ているIさんが中国旅行をして、おみやげに中国の小学校の教科書を持って帰ってきました。その中に、漢詩が70首位入っていました。これは暗記させているんでしょうね。

菅原 小学生はなによりも暗記ですよ。

─ 大阪の方の幼稚園で、論語を素読させているところがあるようですね。

菅原 子供のときに憶えた漢詩は忘れませんからね。