(2009年08月15日)

幼女の漢詩に感動!

下田歌子著「香雪叢書」を読んで
古田 耳雲

 下田歌子著『香雪叢書』(第二巻)を最近読んだ。僅か七歳にして既に五絶、十七歳で七絶と合わせて七十首が掲載されていて感動した。



“才媛”下田歌子

 著者は幼名、平尾せき。岐阜県恵那市岩村町の生まれで、岩村城址公園の一隅に佐藤一斎翁像と並んで胸像が造られている。藩士の子として学門もあり、和歌・漢詩を詠み明治四年、十八歳にして江戸の琴台を訪ね、翌五年に宮内省に出仕、同年皇后陛下より詩歌献上により、その文才を認められ、歌子の名を賜る。その後、女子教育の道に進み、実践女子学園、女子工芸学校を創立し校長となる。

 以下、五首抜粋し、詩作の糧としたい。

    元日口號 (七歳)
爆竹喜春来
寒消満壽杯
今朝歓不極
旭日發芳梅

    春日野望 (九歳)
野望山櫻處處同
晴郊水遶柳橋東
春光暖氣多鶯語
小逕人家杳靄中

   春日雨中訪人 (十二歳)
微雨聲聲断?音
濕烟漏屋轉深沈
開樽詩客爭相酌
堪笑黄昏猶苦吟

     夜 泊 (十五歳)
船窓一鏡明
兩岸棹歌聲
白浪如畫裡
何邊蘆雁鳴

    春 寒 (十七歳)
北風料峭透窓紗
一抹凍雲鎖彩霞
東帝權輕寒力勁
滿庭香雪落梅花