(2003年03月27日)

《新聞再録》

全日本漢詩連盟が設立総会
研究と普及、交流めざす

〈毎日新聞3月27日付夕刊〉

全日本漢詩連盟の設立総会が21日、東京・湯島聖堂で約150人が出席して開かれた。漢詩の実作者のための初めての全国組織。研究と普及、アジアや欧米各国との交流を目的にしている。会長には石川忠久・二松学舎大学長が選ばれた。事務局(03・3251・4606)は湯島聖堂内に置かれる。

独特の訓読法により、長い伝統を持つ日本の漢詩だが、戦後は学校教育で重視されなくなったこともあり。漢詩を作る人が減っている。この危機的な状況を何とかしようと全国組織の結成が呼びかけられた。

現在、日本で漢詩を作る人は5000〜1万人いると言われている。同会では、各地で活動をしている人々の横の連絡をとり、講師を派遣して講習会を開くなどして、若い世代にも漢詩のすばらしさを訴えていく。作詩法の細かい規則についても統一見解を出す予定だ。

石川会長は「中国文学の粋である漢詩は日本文化の根底を成してきました。ところが現在では、教科書にも少し収められているだけ。漢詩を作る過程で、歴史を知り、語いが増え、ことわざを覚え、物を見る目が養われます」と話している。

【桐山正寿】