(2009年11月15日)

夫婦仲よく手内職風に

神奈川県漢詩連盟  田原健一


「漢詩神奈川」

「会報」作りの楽しみ苦しみは、料理作りに似ている。材料を吟味調達し、焼いたり煮たり、味付けや盛り付けにも気を配り料理を完成させ客の前に出す。美味しいか不味いかは本人の自信は別にして客にゆだねざるを得ない。

材料集めでの苦労はさほどしなくてすんでいる。多士済々、寄稿をお願いしてあまり断られた記憶がない。注意すべきはニュース性のある旬のものをある程度用意してお
かないとその時期の季節の味がしない、随筆集になってしまう。

また、原稿は多めに仕入れておくと後で始末に困る。皿に盛りきれない。依頼した原稿を没に出来るわけが無い。逆に足りない余白はどのようにでも野菜などを添えて穴埋めできる。注意している点である。

料理の過程は大半が頭は要らない物理的な作業である。パソコンでの入力も版下作りも回を重ねるごとに腕も上がり、字体も読み易さを念頭にMSP明朝字、12サイズと、定着してきている。ただ、漢詩の本字でのインプットだけは、手書き入力に頼らざるを得ず、これが一苦労である。手が震え旨く書けない。

文房具店へのコピー依頼、封筒宛名入力、織り込み封入作業と発送までの手順も家内の手助けも含めて、要領よくいくようになって来て最近は効率も上がってきている。二人で手内職をしている風情で単純作業の心地よさを味わっている。

常に頭にあるのは、連盟との繋がりが「会報」だけの会員のことである。

我が連盟の場合、けっこうに総会を始めとしてイベントへの参加度合いが高く実質120名の会員のうちほぼ50名弱、4割程度の方がなんらかの行事に出席して頂いている。

それだけに、ペーパー会員の方に、年2回の頻度で会報の購読だけで満足してもらえる内容になっているかという点に大いに不安がある。年2回8〜10頁、読んで面白い、詩心を喚起させるような記事になっていれば良いなあと願いながら、作成している。