(2007年05月20日)

熱を帯びた詩書談論会

日中友好詩書交流会哈尓浜展

常務理事  菅原 有恒

この度、第18回日中友好詩書交流会哈尓浜展訪中旅行を無事終えましたので、ご報告させていただきます。

この交流会には、石川会長、服部副会長、窪寺常務理事も名誉顧問として名を連ねられ、他に多数の役員・会員も参加しています。

今回哈尓浜展訪中団は、山本千洞先生(墨千社主宰)を団長とし、石川芳雲先生(日本書道学院長)他を幹部団とし、総務幹事をはじめ総勢18名により結成し、平成19年5月20日から26日までの7日間、哈尓浜長春承徳十度北京と廻りました。旧満州国を中心とした清朝の遺跡を遊覧してまいりましたが、康熙帝、乾隆帝の御製が承徳の避暑山荘を中心に残されています。

今回の哈尓浜展には、中国側より北京から中国書法家協会趙長青副主席秘書長、林岫副主席、蔡祥麟外聯部主任など先生方、党、人代、政府、文聯、書協等の指導的幹部多数のご出席を得て、開会式、中国側の歓迎祝賀晩餐会、日本側の答礼午餐宴、第三回詩書談論会並びに展覧会の開催等々成功且つ盛大に開催され、所期の目的を達成することが出来ました。日本の文化、中国の文化の良いところを取り入れ、相互に補完完結しながら新しい時代の詩と書のあり方について一つの提案をしたように思えます。

今回の哈尓浜展には、日本側111点、中国側102点計213点の力作が、黒龍江省国際会館体育中心特別ホールに展示され、地元の哈尓浜日報にも大々的に報道されました。全日本漢詩連盟の紹介もされています。

展示会と並んで目玉である詩書談論会は3回目を迎え、中国側は熱心に受け止め、通訳の時間を含め3時間余の時間の中で熱心な談論が行なわれました。談論会は左記の通り日本側から詩及び書について各々1名、中国側から詩について2名及び書について1名の発表者により発表されました。

  • @山本千洞・墨千社主宰:
    「日・中両国出版本の「李白詩文」の相違点の対比考」
  • A大根田照雲・鴎巣吟社社員:
    「書聖王義之の我が国の書に及ぼした影響」
  • B張一・元哈尓浜市文聯理論信息部主任:
    「嵯峨天皇(漁歌子)の鑑賞」
  • C王凱霞・黒龍江省書法家協会副主席:
    「観古今于須臾、擾四海于一瞬・・詩詞及び詩の創作に関する自由討論」
  • D林岫・中国書法家協会副主席:
    「中日書法家的漢詩文学情結」

林岫氏 ─今、18回の中日友好自作詩書交流展が成功裏に挙行されたが是は誠に理想的な最も良い形式です。私は信ずる。今後両国書法家が将来更に努力して“詩書合璧”的優良伝統を弘揚、伝承し、両国の文化交流と情縁が新たな貢献をなすことを。─

賦詩一首
把臂同修翰墨縁 臂を把り同に修す翰墨の縁
東風助興到吟辺 東風助け興して吟辺に到る
梅桜相許春光約 梅桜相い許す春光の約
不負詩情歳歳伝 負かず詩情の歳々伝わる