(2008年11月03日)

文化の日、若い息吹きみなぎる

第3回二松学舎大学
大学生・高校生漢詩コンクール

11月3日文化の日、二松学舎大学九段校舎で、第3回大学生・高校生漢詩コンクールの表彰式がひらかれた。

今西幹一学長が「高校生の間では、俳句甲子園やマンガ甲子園が有名で、それにくらべるとこの漢詩コンクールはまだまだ地味な存在だが、着実にすすめていきたい。漢詩コンクールは高校生の漢詩文教育と直結しているので、高校教育の中で地道に充実させてもらいたい。大学もそれに協力していきたい」と挨拶。

入賞者一人一人に賞状と記念品が手渡された。今年も早川大基、紘平(暁星国際高校2年)の兄弟が入賞を果した。

表彰式のあとは入賞者とその父兄、大学関係者でにぎやかな懇親会となった。

その席で選者の窪寺啓さん(全漢詩連常務理事)は、「若い人が漢詩を勉強して、伝統をつないでほしい。専門家にならなくても、趣味としてでも漢詩を長くつづけてほしい、この漢詩コンクールの入賞者は、無試験で二松学舎大学に入学できないものか。半分本気、半分冗談でそんなことを考えます」と話した。

作品の応募状況は、高校生作詩部門が194、大学生作詩部門118、高校生鑑賞文部門157。決して多いとはいえないが、新しく参加した高校、大学もあり、少しずつコンクールが定着しつつあるようだ。



写真前列右から左へ高校生・大学生入賞者
大学生の最優秀賞
偕樂園賞梅花  筑波大学四年 吉澤太雅
往年名號好文木 往年名号す好文木
晉帝學成花發時 晋帝学成って花発く時
今日舊園香馥郁 今日旧園香馥郁
遊人漫誦烈公詩 遊人漫りに誦す烈公の詩

高校生の最優秀賞
春愁  東京純心女子高校二年 田村千恵
櫻花爛漫午風柔 桜花爛漫午風柔らかに
片片飄紅似蝶遊 片々なる飄紅蝶の遊ぶに似たり
追到C江留不得 追いて到れば清江留むるを得ず
陽春將去坐牽愁 陽春将に去らんとして坐ろに愁を牽く

大学生の優秀賞
夏日偶成  聖学院大学一年 岡崎早代
梅霖五月緑池中 梅霖五月緑池の中
閣閣羣蛙語不窮 閣々たる群蛙語窮まらず
入午風生天欲霽 午に入り風生じて天霽れんと欲す
南郊路畔石榴紅 南郊の路畔に石榴紅なり

大学生の優秀賞
秋夜偶題  二松学舎大学三年 早川太基
沈吟把筆夜方闌 沈吟筆を把れば夜方に闌なり
佳句未成燈已殘 佳句未だ成らざるに燈已に残す
卻喜滿窗星可摘 却て喜ぶ満窓星摘むべし
C風拂面獨凭欄 清風面を払って独り欄に凭る