(2004年07月01日)

いかにして国民的関心を呼ぶか

「扶桑風韻」最優秀作を受賞して―
「扶桑風韻」第1号 最優秀作者  加藤 修風


この度全日本漢詩連盟の会誌「扶桑風韻」・創刊号に、計らずも最優秀賞の栄誉に浴したことは、私の生涯にとって最高の喜びで、感慨新たなるものがあります。

先ず師の服部承風先生に感謝申し上げると共に石川会長先生始め諸先生に深く謝意を表します。今回の私の詩のヒントは、頼山陽の阿嵎嶺でありますが、私は4年有餘中国の戦線におり、終戦後、洞庭湖畔に終結して約10ヶ月間を過ごし、帰りは中国東北地方を経由し、鰈州を縦断して釜山港から帰還しました。そのことと相俟って今の「時局」「阿嵎嶺」と課題「海」とが融合しての「若狭湾」でした。

いうまでもなく「是台湾」「是鰈州」となったのですが、「転句」が文章のような表現になったのが心残りで、常日頃承風先生に「景中情」を教わっていながらの反省点です。

前半については、服部擔風翁の「野間懐古」「海門終古怒濤聲」がヒントで、「長い間国交が途絶えていたこと」「怪しい船の接近」など緊迫した状況。全体としては「近くて遠い所」とのイメージが出れば…との思いでした。

漢詩連盟も画期的な全国統一が出来たものの、裾野を拡げて国民的関心を呼ぶまでの道程は誠に多難であり、今回「吟剣詩舞道連盟」との連携が模索されており、自説の「自賦自吟其匹少」を痛感しております。私の拙い経験ながら、先ず「書道界」「吟詠界」「禅林」との連携が最も早道ではないかと感じます。

連盟としては最終的に「学校教育に取り入れること」に努力していただくことが大切と思いますが、その際漢語(詩語)の音声と訓読との関係を抵抗なく取り入れることが出来るかが課題でしょうが、当面は「インターネットで面白い詩の判りやすい解説」例えば衣・食・住関連とか男女関係とか友情関係など取り付きやすいテーマの詩についての解説などに力を注いで頂くことが大切ではないかと思います。

それと同時に承風先生が会報2号に発言されているように、各地で指導に当たっておられる方々の「指導要領」の配布など質的向上が急務ではないかと感じている次第であります。