(2005年10月28日)

自分の気持も漢詩で

全漢詩連会長奨励賞 二松学舎大学附属高校 平原  望

  夏日偶成 
如鏡幽池水碧蒼 [かがみ]の如[ごと]き幽池[ゆうち]
[みず]碧蒼[へきそう]
C風習習玉荷香 清風[せいふう]習々[しゅうしゅう]として
玉荷[ぎょくか][かお]
涼生堤畔伴朋歩 [りょう]は堤畔[ていはん]に生[しょう]
[とも]を伴[ともな]って歩[あゆ]
終日拈詩興自長 終日[しゅうじつ][し]を拈[ねん]
[きょう][おのず]から長[なが]

父に起こされあわてて飛び起きる。今日は国民文化祭「漢詩大会」の表彰式に出席する為福井に行くのだった。羽田から小松空港へそして一路会場の三国町へ。どしゃ降りの雨に迎えられたそこは緑の多い景色、自分の住んでいる所とは全く違う澄んだ空気の町だった。身に余る賞をいただいたことからくる胸の高揚を抑えて表彰式に臨んだ。自分が思っていたよりはるかに大きな、予想よりも沢山の人が出席していて、緊張した。自分はとても気が小さいのできっと誰よりも緊張していたのではないだろうか、が無事表彰状をいただくことが出来て本当によかった。

石川忠久先生の講義はとても興味深く聴くことができた。学校の授業では八割を睡眠にあてる私ですら眠ることなく最後まで聴くことができたのは、その内容がいかに素晴らしく楽しい講義だったという証しである。内容を全部理解したわけではないが話のリズムがとっても心地良かった。変な例えで申し訳けないが母の包丁の音よりは確実に良かった。

私の作った漢詩はまだまだ未熟だ。この先は沢山の勉強を重ね、より完成度の高い詩を作っていきたいと思う。風景をただ詠むのではなく、自分の心の中、気持も漢詩で表現したいと思った。それが自分の目標、何年、何十年、いやひょっとして一生できないかもしれない、が、これを目標に頑張っていきたい。