(2005年10月28日)

同世代の人たちへ向けて

「若年者奨励賞」  由川 裕理

   初夏即事 
薫風吹送滿蒼池 薫風[くんぷう][ふ]き送[おく]
蒼池[そうち]に満[み]
聽到一声啼子規 [き]き到[いた]る一声[いっせい]
子規[しき][な]くを
移榻捲簾心地爽 [とう]を移[うつ]し簾[れん]を捲[ま]けば
心地[しんち][さわやか]なり
雨余新緑勝花時 雨余[うよ]の新緑[しんりょく]
花時[かじ]に勝[まさ]

今回、地元福井県で開催された第20回国民文化祭において、本当に思いがけなく、若年者奨励賞をいただきました。熱心にご指導くださった先生方に、お礼を申し上げたい気持ちでいっぱいです。漢詩を作り始めてわずか1年半で、こんなに大きな賞をいただけるとは、夢にも思っていなかったので、受賞を知った時は「うれしい」というより先に、「えっ、なんで私が!? 私なんかが受賞してしまっていいのかな……」という驚きと不安でいっぱいになりました。

授賞式では、何年も漢詩に取り組んでいらっしゃる方々と同席させていただき、とても緊張しましたが、同時に素晴らしい賞を受賞できたのだという光栄を実感しました。まだまだ未熟な私ですが、自信と誇りをもって、漢詩作りに励み、同世代の人たちにも、漢詩を作る楽しさを伝えていきたいと思っています。