(2005年10月28日)

三国町は漢詩一色に染まった

第20回国民文化祭ふくい2005

報告: 南出 慎一

平成17年10月28目、全国各地から参加された90余名の雅人を乗せ、吟行のバス3台が出発して、愈々第20回国民文化祭ふくい漢詩大会が幕を開けました。

先ず、東尋坊。一般的な観光でなく、地元ゆかりの詩人三好達治や俳人森田愛子の詩碑等を見学しながら遊歩道を散策して頂き、次に老杉が参道を覆う真言宗の古刹滝谷寺を訪れ、最後に三国町の歴史を凝縮して展示した龍翔館をご案内し、戻られた皆様から「自然の中で、古さと新しさが融合した三国の町に感動しました」と大変うれしい感想を聞かせて頂き、添乗の会員一同ホッとした思いで吟行を終えました。

夕方6時からは、三国観光ホテルでの交流会に入りました。主催者三国町長のご挨拶に続いて、石川忠久先生からお祝いの言葉を頂戴し、伊藤竹外先生の乾杯のご発声により歓談に入りました。

各テーブルには、出来るだけ同県のお客様が一緒になるよう配置したのが功を奏してか、会話も弾み、とても盛り上がっていたようです。

宴の途中で、永井光龍先生が登壇され、ご挨拶の後、漢詩クラブ設立に積極的なご支援を賜った三国高等学校の坂下校長とクラブ顧問の張篭先生をご紹介されると、一層盛大な拍手が湧き起こりました。

その後、地元民謡三国節と太鼓の演奏があり、終始和やかな雰囲気の中で、窪寺貫道先生の万歳三唱を機にお開きとなりました。アッという間の二時間で、接待にあたった協会会員からは、「もう少し長くしても……」との熱い声が出た程でした。

翌29日、大会当日は生憎の雨模様でしたが、開場一時間も前から多勢のお客様がお越し下さり、大会の為に用意した大会記念品の入った袋があっという間に無くなってしまい、当日のプログラムだけをお渡ししてお詫びしたのもうれしい誤算でした。



三国町の茶道の方々の接待で賑わう

町文協茶道部門の協力を得て、開いたお茶席も大好評で大賑わいでしたが、雨の中を和服でご接待いただいた茶道部門の皆様には大変なご苦労をお掛けしてしまい、申し訳なく思っております。

午前10時、実行委員長、ご来賓の挨拶に引続き、特別賞の表彰式に移りました。今回は特別に若手投稿者の中から、全日本漢詩連盟会長奨励賞の2名が壇上で表彰を受けられ、非常に新鮮な感動を覚えました。



石川岳堂会長の挨拶

続いて「江戸の漢詩の味わい」という演題により石川忠久先生の講演会に入りましたが、漢詩に馴染みの少ない人にわかるよう、噛み砕いた内容とユーモアを交えた軽やかな口調が聴集を引き込み、会場のあちこちから感動の吐息が聞こえました。

万雷の拍手で後援会を終了し、続いて秀作賞、入選作の表彰が行われました。

同時に開催した作品展では、今回初めて印刷による掛軸を展示した処、興味深げに観覧されたお客様からの質問が相次いでいたようです。

又、高校生の作品7点に、とても注目が集まり、若い人にも漢詩の素晴らしさを味わって欲しいという私達の取組みが、大会に参加された皆様に共感と感動を与えたようでした。

午後4時半、展示会を含む全ての行事が終了した時には、無事大会を終えることができた安堵感と満足感で涙が込み上げて来ました。

不積蹟歩無以至千里

振り返って見れは、反省すべき点も多々ありましたが、何とかご満足いただける大会が出来ました事は、本大会開催の為に、数年も前から半歩を踏み出し、この日を目指して一歩一歩を積み重ねて来た会員一人一人の努力の結果だと思います。

最後に、本大会の為に全国より馳せ参じて下さいました皆様、そして石川先生を初め、大会に華を添えて頂いた全日本漢詩連盟の諸先生方に心から感謝の意と御礼を申し上げます。