(2009年02月15日)

灯台に指導者の姿を重ねる

茨城県文化団体連合会長賞  中山 清

     燈臺   灯台[とうだい]
屹立灣頭對水天 湾頭[わんとう]に屹立[きつりつ]して 
  水天[すいてん]に対[たい]
寒風烈日固恬然 寒風[かんぷう] 烈日[れつじつ] 
  固[もと]より恬然<てんぜん>
明光百里照長夜 明光[めいこう] 百里[ひゃくり] 
  長夜[ちょうや]を照[て]らし
不動不言行萬船 不動[ふどう] 不言[ふげん] 
  万船[ばんせん]を行[や]

多くの灯台を見ていますが、純白の毅然とした姿、不動不言、万船を導く姿に、指導者のあるべき姿を重ねあわせてきたので、それを詠物詩として詠んだものです。そのため無意識に擬人法を使う仕儀となりました。

詠物詩なので、各句、対象(この詩では灯台)にふれ、前半でその姿をまわりの景色とともに描写し、後半でそのはたらきを讃えました。

前半では、景を大きくとらえることとし、後半では、不動不言にならって言葉少なく、灯台の態度、働きに敬意を表したつもりです。百里と万船、不言不動、恬然、水天などの語に配慮しました。