(2009年02月15日)

二十八字に気持を凝縮

茨城県知事賞  山田妙子

     看月 月を看る
新秋氣滿山家 新秋の気[こうき] 山家に満ち
最好爐邊獨喫茶 最も好し炉辺 独り茶を喫するを
窗外風寒月光下 窓外風寒く 月光の下
幽香漂處一叢花 幽香漂う処 一叢の花

高台にある我家から一望出来る秋の田の風景。刈り入れの済んだ広々とした田に、ひんやりとした空気の中、秋の月が煌々と輝いている。

裏山の竹や木々が秋風に揺られて一抹の寂しさを装っている。静かに更けてゆく秋の夜をごく自然に表現しただけです。

開催県である国文祭の漢詩部門に出品しようと五年前から学び始めました。今回、このような立派な賞をいただきまして、まるで夢の様です。 

まだ技巧的なことも良く解らない暗中模索の中ですが、二十八文字の中に、こんなに自分の気持ちを凝縮できるということに、深い感銘を受けております。