(2010年02月07日)

ユニークで華やかで

関西吟詩文化協会の吟詠大会
常務理事  菅原有恒

平成22年2月7日、大阪寝屋川市民会館で(社)関西吟詩文化協会主催の「チャリティ吟詠大会─悠久の漢詩紀行」と題した吟詠大会が行われた。

大会は、石川会長の講演、吟チョイスと称した吟題から会場参加者の挙手希望により選ばれた詩吟朗詠と飛入り吟詠、そして構成吟「李白を詠う」「春夜聞笛」から「秋浦歌」まで十八首を詩吟、吟舞、等で構成し、中国風の衣裳で華やかな明るい、今まで見たことのない構成だった。千二百余年の時空を越えて詩仙李白が我々に何かを語りかけてくれているようである。

この会の顧問でもある石川会長が、今回初めて、「詩仙李自の知られざる生涯」と題して講演をされた。石川会長が講演された漢詩は、「峨眉山月歌」「早発自帝城」『山中問答」「静夜思」「贈汪倫」「秋浦歌」の七首で何れも有名な漢詩ばかりで、李白の生涯の流れに沿って、いつもの名調子で千二百名の観客を魅了して飽きさせず、今回テーマの構成吟を髣髴させるものであった。

(社)関西吟詩文化協会は、「詩歌吟詠を普及し、技能向上を図り、我国文化の進展に寄与する」ことを目的として、昭和九年関西吟詩同好会として発足し、昭和48年社団法人として認可された。現在約二万名の会員、全国約七百支部数を擁する団体である。

設立当初は、準師範合格には自詠漢詩が必修であったとのこと。曽根鷺夕会長もお受けになったそうである。残念ながら、現在はその制度は無いとのことだが、漢詩創作する作詩講座が月一回開催されており、約七十名ほどが参加されておられるようである。

当日、曽根会長、伊藤元老、芳原元老、山口常務理事のご紹介を受けた。吟詩界もご他聞にもれず、会員の減少に悩まされており、「不特定多数の人に対する利益の増進」を図り、次代を担う多くの青少年に日本の伝統文化・芸術を伝えていく責任があるとおっしゃられていた。

まさに、漢詩界においても同様のことが言えると思う。今後、全漢詩連にも参加して頂き、自詠自吟を行って頂きたいものである。