(2009年04月01日)

漢詩に見る明治高官の人生

山梨県で富岡敬明展開かれる

山梨漢詩会  内藤利信

 山梨漢詩会(7支部、会員58名。主宰内藤鳴石)が後援する企画展が、山梨県北杜市にある長坂郷土資料館で開催されています。

 敬明は明治5年に権参事(副知事)として山梨県に赴任、殖産興業、文明開化に尽力し、3年7ヶ月で転出した人。

 後に熊本県知事を15年間務めるなど多くの功績を残し、男爵、貴族院議員にもなっている。敬明は退官後直ちに甲府市に戻り、その居宅の雙松山房で悠々自適、漢詩三昧の生活を過ごし87歳で没している。

 自分史ともいうべき漢詩集『雙松山房詩史』を著しているが、その詩を通して波乱の人生をたどり、明治という時代相をみる展覧会。

 また甲府での晩年の17年間では、甲斐吟社を創始して吟友を集め、漢詩の普及を図っている。甲斐吟社は山梨における漢詩結社の嚆矢となった。

 敬明を支えた有力同人に中山駒峰、香川香南、三枝九鳥がいた。この企画展ではその三人にも焦点を当てて紹介している。

 館からの要請を受けて会員有志がその詩集・掛軸・扁額・小揮毫物、及び会員の手になる研究書など多数を出品している。

 漢詩ブームが到来しつつある山梨でのタイムリーな企画展として注目されている。ぜひごらんください。

会期2月28日〜6月21日まで。

休館日は毎週月曜日、4月30日、5月7日。開館時間午前9時〜午後5時 入場料200円

山梨県北杜市長坂町中丸1996

長坂郷土資料館

問い合わせ 電話 0551326498