(2009年11月15日)

「芙蓉漢詩同人」が誕生

竹内淳実

 本年年頭の1月10日 石川忠久先生の講演「静岡に縁りの詩」が、静岡県教育会館大会議室で開催され、会場を埋めた聴衆約百三十名を大いに魅了しました。

 富士山を廻る詩、三島、天竜川、そして大正天皇[遠州洋上作]で締めくくられました。この講演会の後、石川先生を囲んで、県内漢詩人が集まり、各人の詩を持ち寄った[芙蓉漢詩集]が披露され、また、詩集第二集の発行を取り決めました。

 静岡県では伊豆に天城吟社があり、定例の会合を持って作詩に鑑賞に取り組んでおります。けれども県中西部、駿河遠江では、漢詩鑑賞のグループはあるものの、作詩の指導者を欠き、衰退著しいものがありました。

[芙蓉漢詩集第二集]発刊を契機に、7月11日中西部漢詩人相集い、和気藹々の合評会の後、今後の活動のため、[芙蓉漢詩同人]を結成しました。中西部の漢詩振興を図ると共に、天城吟社を含めた漢詩集の続刊を目的とします。

 年初の石川先生講演は県内漢詩人結集のよいきっかけとなりました。紙上を借りて、石川先生、また主催者、漢字文化振興会に厚くお礼申し上げます。

丸乃内街衙有感常春 竹内淳実
周邊豐遂再開發 周辺豊に遂[と]ぐ 再開発
都是摩天新巧樓 [すべ]て是れ 摩天新巧[まてんしんこう]の楼
郵逓民營纔緒業 郵逓[ゆうてい]の民営 纔[わず]かに業に緒くも
難哉不知輕重侯 難なる哉 軽重知らざる侯[こう]ありとは
無爲踏青駿東郡花田 裕
烟霞靄靄抹杉山 烟霞 靄靄 杉山[きんざん]を抹[は]
涕泗嚏咳三月艱 涕泗[ていし] 嚏咳[ていがい] 三月 艱[くる]しむ
茅舎門前覓花客 茅舎[ぼうしゃ] 門前 花を覓[もと]むる客[かく]
春風桃李我無關 春風 桃李 我関する無し