(2009年11月22日)

489首の応募があった

第1回諸橋轍次博士記念漢詩大会
佐藤 亘

平成21年11月22日、新潟県三条市(旧下田村)庭月の諸橋轍次記念館で、「第一回諸橋轍次博士記念漢詩大会」が開催されました。国内外から、412名489首の応募があり、入賞者33名86%の方が入選され、全入賞入選作品が『粤風詩筒』に掲載されました。

この大会の特色は、諸橋轍次博士記念漢詩大会実行委員会(新潟県漢詩連盟・嵐城吟社)が主催し、共催に三条市、後援に全日本漢詩連盟・新潟県教育委員会・県内各マスコミ、協賛に大修館書店をはじめ地元企業、並びに多数の個人賛同者を得て開かれたことです。

これは、大会の趣旨もさることながら諸橋轍次博士の遺徳の賜であり、博士がいかに国民に敬慕されていたかを再認識いたしました。

21日(土)午後二時半、「漢詩文と諸橋大漢和」という演題で石川忠久先生の講演会。悪天候の中、県内外から満席の聴衆が熱心にメモを取りながら聴講しました。

講演会終了後、場所を嵐渓荘に移し懇親会が開宴、和やかな雰囲気のなか清談に花が咲きました。

翌日、午前十時から表彰式。諸橋博士の三男、諸橋晋六大会名誉会長と石川忠久全漢連会長から、受賞者に賞状と記念品が贈られました。

石川先生の審査評につづき、一般・学生の部の上位三名の受賞作を日本語と中国語による朗詠を行い表彰式は終了。

流觴曲水は快晴のなか、諸橋記念館庭園内のせせらぎで受賞者七名と審査員四名により諸橋記念漢詩大会特別ルールで優雅に開催されました。

最後に、審査員を務めていただいた石川先生、窪寺先生、菅原先生。国内外から投稿いただいた皆様、心より感謝申し上げます。

最優秀賞・諸橋轍次賞    匝瑳市 碧流 宮川光陽

     自 適    自適[じてき]
春夜爐邉閑焙茶 春夜[しゅんや] 炉辺[ろへん]
 閑[しず]かに茶[ちゃ]を焙[ほう]じる
圓光照出老翁家 円光[えんこう] 照[て]らし出[いだ]
 老翁[ろうおう]の家[いえ]
窗前掩映海棠影 窓前[そうぜん] 掩映[えんえい]
 海棠[かいどう]の影[かげ]
風愛C香月愛花 [かぜ]は清香[せいこう]を愛[あい]
 月[つき]は花[はな]を愛[あい]



記念館庭園内で優雅な流觴曲水の宴