アクセスは40万人を超えた!

<インターネットと漢詩> 漢詩サイト
「桐山堂」(http://tosando.ptu.jp)を主宰して
全漢詩連評議員  鈴木淳次

 私の主宰する漢詩サイト「桐山堂」は開設から十二年目を迎え、この春、アクセス数は四十万人を超えました。

 常時、一般の方からの漢詩の投稿を受けつけています。初めて漢詩を創ったという方から経験豊富なベテランまで、日本全国、時には海外から、数多くの作品がメールを使って寄せられます。

 投稿された作品は全てホームページ(HP)で公開し、掲載時には必ず私の感想・コメントを添えることを原則としています。

 独学の方、指導者が居ない(居なくなった)方にとっては、自作の漢詩を発表する場は少なく、他人からの批評を受ける機会もほとんどないのが現代の漢詩状況です。

 せっかく創った詩の良し悪しが分からないという不安は特に入門期の方に多く、感想を添えるという原則は開設時から守り続けています。

 また、同好の仲間と交流し、切磋琢磨したいとの思いでサイトに参加している方も多く、感想は意見交換の役割も果たしています。

 実際に顔も合わせるわけではなく、お互いの本名も知らない間柄ですが、漢詩を通しての仲間、「桐山堂」サイトの仲間という連帯感は生まれていることを実感しています。

 私は、いつでも、どこでも、誰でも参加できるというインターネットの利点を生かして、全日本漢詩連盟のHPが漢詩の中枢センターの役割を持つことを期待します。

 漢詩人口の高齢化による組織の「先細り」への不安の声を聞きます。確かに否定できない現実ですが、では堀り起こしをどうするか、という方法を考えなくてはいけません。

 退職後の新しい趣味として始める方も多いのですが、二十代、三十代の若い人達の中にも、漢詩(創作)に関心を持っている人は少なからず居ます。

 しかし、興味だけはあっても実際に創作に向かう人が少ないのは指導を受ける場が身近に無い、有っても時間的に調整しにくい、また、創作のための書籍・教材が一般書店では購入しにくいことが大きな原因だと思われます。

 「全日本漢詩連盟のHPを漢詩の中枢センターに」と思うのは、こうした連盟の会員以外の方にも連盟のHPは開かれていることを意識するからです。

 全国の漢詩団体の紹介、漢詩についての質問や意見の投稿コーナー開設、入門者への添削指導、また、漢詩の基本テキストや入手難のテキスト(『唐詩選』『三体詩』や『全唐詩』など)の閲覧や検索機能の整備、古典名詩解説等々、会員の方々の要望やアイデアが集まれば、一層充実するものとなるでしょう。